国家資格を持つ整体師TAKAです。
今回は『猫背とストレッチポール』のお話
こんな猫背のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
猫背改善の体操をしたり
ストレッチポールに乗って、背中を伸ばしているのに
一向に改善しない・・・
実はこれには理由があります。
猫背を治すにはストレッチポールは必要ありません。
(ストレッチポールとはこんなやつです↓)
本日は
【ストレッチポールに乗っても猫背は治らない。猫背の本当の治し方】
についてお話します。
目次
猫背のまとめ解説
猫背ってどんな状態?
猫背、猫背っていうけれど猫背ってどんな状態のことを言うのでしょうか?
猫背(ねこぜ、Kyphosis)は、座った猫の背中のように人間の背中が丸く内側へ反るようになる現象。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
そのままですね(笑)
医学的には円背と言います。
猫背だとどんな悪いことがあるのか?
私が実際に施術していてご相談のあるリアルな症状をいくつかご紹介します。
①肩こりになる
体に現れる問題としては一番、多いのではないでしょうか?
背中が丸くなることで肩の僧帽筋という筋肉が固くなります。
首も前に出やすくなるので首もコリやすくなります。
②気分が落ちやすくなる。考え事が増える。
猫背になると目線が下がります。
目線が下がると脳のしくみによって考え事がしやすくなります。
お仕事などストレスを感じている人が猫背になるとストレスが悪化します。
③腰痛になりやすくなる
猫背の方は肩こりと共に腰痛が出やすくなります。
これは猫背の原因の所で詳しく解説します。
④見た目が悪い
ただただ見た目が悪いです(笑)
皆さん、体の不具合よりこのビジュアル面を気にする方が多いですかね?
⑤ぽっこりお腹になる
割と盲点ですが、猫背の方はお腹が出やすくなります。
また背中が丸くなってお腹を圧迫するので内臓の動きも悪くなります。
猫背になりやすい人は?
・パソコン作業や書き物の多いデスクワークの人
・立ちっぱなしの人
立ってもいる仕事でも座っている仕事でもどちらでも猫背になる可能性があります。
あとスマホの使い過ぎが原因で上げられますが個人的にはそこまで原因ではない気がします。下で解説する猫背の原因の姿勢に当てはまっていれば関係しますけれど・・・
猫背の原因は?
実はみんな最初から猫背?
実はみんな最初から少し猫背なんです。
人間の背骨はSの字の形をしています。
こんな感じ。
医学的には
反っているところを前弯
丸くなっているところを後弯
こんな言い方をします。
分かりやすく言うと
正常な姿勢:
首のあたり→ちょっと反る
胸のあたり→ちょっと丸くなる
腰のあたり→ちょっと反る
こんな感じで背骨はS字になっているので最初から背中のあたりは猫背気味という事になります。
猫背の本当の原因は反り腰!
今の時代、デスクワークが多いと思います。
お仕事の環境によっても違うとは思いますが猫背だと感じている方の大半は昔の農業のように背中を曲げ続ける作業なんかしていないと思います。
ではなぜ背中が曲がるのでしょうか?
それは腰が反っているからです。
詳しく解説します。
先ほど、人間の背骨はS字というお話をしました。
人間は背骨をSの字にすることによってバランスをとっているんです。
例えば・・・
背中だけ丸ければバランスが取れずに前に倒れます。
つまり!
背中が丸い人はその分、腰の反りを強くしてバランスをとっていることになります。Sの字のカーブが大きくなるイメージです。
仕事別に例を出します。
股関節を使うと反り腰に=猫背になる
腰が反る理由として一番多いのが股関節の使いすぎです。
使い過ぎといっても運動のやり過ぎではなく、姿勢によって股関節が無意識に使われているんです。
この事実をふまえて、解説します!
デスクワークの人の猫背
写真のようにパソコン作業などで前のめりになると、股関節の角度が鋭角にキツくなり股関節を使っている状態となります。
立ち仕事の人の猫背
分かりづらくてごめんなさい(汗)
例えば、接客業や工場での立ち作業など
写真のように股関節の青丸のあたりに体重を乗せて立っていると常に股関節を使っている状態となります。
仕事だけに限らず、家事でシンクに骨盤がついている方や妊婦さんなどもこの猫背姿勢になりやすいです。
ストレッチポールって猫背改善に逆効果じゃないの?
上のお話から言えること・・・
ストレッチポールに乗って腰から背中を反らせて伸ばす・・・
ストレッチポールに乗っての猫背矯正って逆効果じゃない?
結果としては猫背には見えませんが、無理やり胸を張った姿勢にしているので体は緊張しっぱなしになります。
胸の正常な丸さを壊しているわけですからね。
腰の正常な反りもさらに大きくなるので
すぐに猫背になると思います。
それも
前よりもヒドイ猫背に。
その時は見た目は綺麗目に見えても肩こり&腰痛になる可能性大です。
あと肋骨が広がるので美容的にマイナスです。
(なぜ、肋骨が広がるかはまたの機会に)
猫背を改善するには?
猫背を改善するには腰の反りを減らす。
これにつきます。
猫背改善策①:胸を張らない(いい姿勢を作ろうと思わない)
これすごく大切です。
みなさん、猫背は背中が丸いからだと思って胸を張っていい姿勢を作ろうとします。
しかしこれは先ほどのストレッチポールに乗った状態と同じになります。
胸を張る=腰が反る
です!
胸を張れば張るほど猫背になりますので絶対に辞めましょう。
猫背改善策②:胸のあたりの力を抜く
①の続きです。
例えばデスクワークなど肩や腕に力が入って一時的に猫背っぽくなることがあります。
これは胸の周りなどに力が入って起きている現象です。
ここで胸を張るのではなく。
「ふぅ~」っと
胸のあたりをリラックスするようにしましょう。
これだけで肩周りの力がぬけて猫背姿勢を止められます。
猫背改善策③:椅子にもたれて股関節に余裕を作る
デスクワークの方は定期的に椅子にもたれて股関節に余裕を作りましょう。
あとはパソコンと自分との距離を極力近づけたほうが良いです。
クッションで座る環境を変えるだけでも、前のめりになるのを改善できます。
私も使っていますがエアウィーヴはおススメです。
この改善でかなりの猫背が治ります。
猫背改善策④:股関節を緩める
腰を反らせている原因は股関節です。
詳しくは腸腰筋という筋肉です。
立ち仕事や姿勢でどうしても股関節に負担がかかるのであればリセットするしかありません。
この腸腰筋を緩めるストレッチを定期的に行うことで腰の反りが減って猫背の改善が期待できます。
★写真追加予定
姿勢:立った状態(壁にもたれる)
1.腸腰筋の真ん中あたりを両手の3本指で軽く圧迫する。
※骨盤の突起から恥骨を結んだ真ん中あたりです。
※イメージはギャグのコマネチのラインです。
2.指で圧迫したまま股関節を上げ下げします。
※腰痛の時は痛いです。
3.片方5回くらい行う。
※足を動かす時に圧迫している股関節の筋肉が動いているのが分かると良いです。
・猫背ってどんな状態?
→背中が丸くなった状態。
・猫背の原因は?
→腰の反りすぎでバランスをとるために背中が丸くなる
・猫背を治すには?
→股関節を極力使わない。股関節を使ったらリラックスする